法定後見申立手続きの流れ
法定後見の申立人
成年後見の申立ては、本人の住所地(住民登録をしている場所)を管轄する家庭裁判所に以下の人が行います。
- 本人
- 配偶者、4親等内の親族
- 未成年後見人、未成年後見監督人
- 他の類型の後見人等(後見人、後見監督人、保佐人、保佐監督人、補助人、補助監督人、任意後見受任者、任意後見人、任意後見監督人)
- 検察官
- 市区町村長
申立てまでの流れ:全体約2か月~4か月
- 成年後見人となる候補者を選びます(親族もしくは専門家)
- 必要書類の準備
- 主治医に診断書の作成依頼
- 申立書類一式の作成
- 家庭裁判所に申立の予約
- 申立書類の提出
- 調査官の調査・親族への照会
- 家庭裁判所調査官が 本人の精神状態、生活状態、資産状況、申立理由、本人の意向、成年後見候補者の的確性を調査します。
- 本人の精神的な障害の程度、状況を確認し、援助の必要性を判断するために、家庭裁判所が直接本人と面談することもあります。
※ケースによっては、鑑定人の鑑定が別途必要となります。
- 後見開始の審判
- 審判書の受領
- 成年後見の登記
後見開始の審判が確定すると、成年後見人や本人の住所、氏名等の情報が登記されます。登記事項証明書によってその情報を第三者に開示することができます。
申立てに必要な書類等
- 申立書及び申立事情説明書(※1)
- 親族関係図(※1)
- 本人の財産目録(※1)及びその資料
- 本人の収支状況報告書(※1)及びその資料
- 後見人等候補者説明書(※1)
- 同意書
- 本人及び後見人候補者の戸籍謄本(※2)
- 本人及び後見人候補者の住民票(※2)
- 本人の登記されてないことの証明書(※2)
- 診断書、診断書附表(主治医)
※1お聞きした情報、いただいた資料を元に当事務所で作成させていただきます。
※2当事務所が代行取得いたします。
申立てに必要な費用
収入印紙(申立・後見登記) | 3,400円分(800円・2,600円) |
郵便切手 | 3,270円分 |
医師の診断書作成費用 | 数千円程度(病院により異なります。) |
住民票、戸籍謄本等の取得費用 | 数百円~(自治体により異なります。) |
申立手続報酬 | 100,000円~
(本人の財産状況やご家族構成等事案によりお見積りさせていただきます。) |
上記の他、裁判所が必要と判断した場合には、病院に対し、鑑定を依頼する場合があります。この場合、鑑定費用としておおよそ10万円~20万円程度かかります。